2024年11月2日高知頭痛研究会に世話人として参加してきました。
内容の多くは片頭痛に関することです。主な内容は・・・
①片頭痛の患者さんは頭痛発作がない時(発作間欠期といいます)でも「体がすっきりしない」「肩がこる」「いつ頭痛が起こるが不安で旅行や食事会にいけない」などの症状があり、これらの症状もしっかりと治療する必要がある。
②頭痛発作時に上手に痛み止めを使用して完全に痛みを取らないと慢性化(月の半分以上~毎日頭痛がある状態)しやすい。
③頭痛発作が月に3回以上あれば慢性化しやすいため頭痛を起こらなくする予防治療が必要である
④片頭痛の予防治療として使用する注射製剤であるCGRP関連抗体薬(エムガルティ、アイモビーク、アジョビ)は現在は最後の切り札と考えられているがこれからは最初に使うべき薬剤となるかもしれない
子育て真っ最中・働き盛りの30歳台~40歳台女性の5人に1人は頭痛持ちです。市販の痛み止めを連用していれば慢性片頭痛+薬物乱用頭痛(頭痛薬でますます頭痛が酷くなる状態)へまっしぐらです。そうなると治療は難しく一生頭痛で苦しむことになります。たかが頭痛とあなどらずしっかり治療することが大切です。